なぜ西で開発学
なぜ開発学をやるのか、なぜ西海岸なのか。。
開発学をやるなら東海岸(世界銀行や国連がある・国際関係の学部がある大学が多い講演会や同志の人に会う機会も多い)のほうがいいんじゃないの?
とここに来る前に散々言われていました。自分のプロジェクト出身の日本人(多分自分の前に2人いるのですが、その1人が期せずして近くにいたので。)からもその点お勧めしない、と。
なぜ敢えてここに来たのか。(てかせっかく工学部の技術的バックグラウンドがあるのだから、それを究めればいいのでは?ともいわれるが、それはまた別にいろいろ内的・外的要因がある。)
現在、来年なつのインターンに向けた志望動機的なものを整理しているとそんなことも考えてしまって、なんだかもやもや。。。選んだものは変えようがないし、答えのない問だとはわかっているんだけど。
決断の思考回路を思い出してみると、
・「環境」やるなら西(カリフォルニアの人たちは大変環境配慮型。リベラルすぎるのでは、というくらい、特に大学の人たちは気にしている。)
・「IT」のメッカで次世代?未来?の生活がしてみたかった(シリコンバレーも近い。)⇒環境問題の解決には、大きな変化が必要。そういう意味で、ITの導入による生活の変化をうまく活用できるといいと思ったため。(父は、楽天本社の駐車場の車のラインアップを見た時から、同業界を「IT野郎」と呼び、あいつらに負けたくねえ。悔しいからあいつらにどう勝てるか勉強しとけよ。とよくぼやいている。)
・プログラムが以下の点で魅力的:少人数・自由に学内の授業取れる・卒業時に論文書ける(多くのプログラムはコンサル形式のみ許していますが、自分の奴は論文がかける。)・開発学なのになぜかSTEMに登録されてる
うーーん、あんまり「国際開発」をこっちでやる理由になっていない。。
けれど、上記の理由でここに来たい気持ちがあって、いくつかオファーいただいた開発系のプログラムからここをチョイスした、という感じかも。
ただ、こっちに来て結果的によかったと思うのは、
既存の開発援助のシステム(大組織的、官僚的、上から目線的、政治利用してんじゃ)を否定するような文章をいきなりたくさん読まされて、批判的な目線で「開発とは何か」を考えられたこと。
きっと世銀のおひざ元のDCの大学ではそんなこと言えないでしょうから。飛行機で6時間飛んだら言いたい放題。なんにせよ、根本から考えられるのはいい機会。
私個人としては、根本的な援助体制の在り方の良しあしはあれど、既存のシステム上そこにお金と人的リソースが集まるようになっているのだから、その使い方に工夫の余地があるのでは、という方に思考がわく。草の根的な活動やNGO等によるパーツパーツの活動が生きるためには、根本的なその国の政策がしっかりしていないといけないのだから、やはり政府・国際機関レベルでの体制強化は必要なのではないかと。
政治利用については中国の一帯一路など難しい。。そもそもそれで相手国が満足しているのであればいいという考え方もできるし、それでは植民地も同然では、という見方もできるし。。(主体が中国でなければ良いという説もある)
これからの来年夏のインターン攻防の結果が出るまで分かりませんが、so far, so ggod.後悔はしていない。
今期は自分にとっての「開発とは何か」を決めることがゴールだと先生方から言われているので、はい。思考がフリーズしがちな中、頑張ります。
(英語ばっか使っていると、不十分な言葉に思考が逆に合わせに行ってしまい、思考がチンパンジーになるので、必死に日本語のアウトプットもするようにしていたり。それで最近、少し更新頻度が高くなってます)